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2008年04月06日

『チップス先生 さようなら』

チップス先生さようなら』(ジェイムス・ヒルトン著 新潮文庫) を読み終えましたにっこり

読み直してよかった!!

時代背景はとっても残酷で痛々しい所もあるけれど
それをかき消すようなチップス先生の人柄
周りの人びととの関係に救われる感じがしました。

始めの方で好きな所は
キャサリン(奥さん)の活き活きキラキラとした人柄に
チップス先生が良い意味で影響を受けて
人としての深みを増していく所です。

とても意思のあるキャサリンに振り回されるのに
戸惑うようでもあり楽しむようでもあるようです。
チップス先生がだんだん影響を受けて見聞が広まっていって
さらに学校の人までもどんどん巻き込まれていくほどの
パワーと魅力があって面白い。
赤毛のアンのアンと思いをダブらせて読みました。
早くして亡くなったというところではポロリうるうると涙が
でました。

中頃では
ロールストン校長チップス先生のやりとりで
校長チップス先生を快く思わず辞めさせようとするけれども
教師でいることを望んでいるというやりとりを聞いた生徒が
親や周りの人を動かしてチップス先生を辞めさせないように
協力したシーンはスカッとしました。
よいことに団結して権力に打ち勝つってすばらしいグッ
それだけの人望を寄せられるってすばらしいグッ


後半では
今までの教え子が毎日毎日戦死してしまい
顔も名前も行いもすべて鮮明に覚えているだけに
チップス先生の痛みは計り知れないと思うと
またもや涙うるうるでした。

その戦争によってまた教壇にたつことになった際
すぐ近くで爆弾が何発も落とされているのに
何事もなく授業を続けるとは只者ではない。
でも、そこで慌てなかったからこそ犠牲者が
増えなかったということで何事も判断一つだな肯くと感じました。
心強いです。

終りに
体を壊してからめっきり生活に勢いがなくなって
いよいよかと読み進めるとやっぱり最後が訪れる。
そこで号泣うるうる
最後の訪問者は本当に訪れていたのだろうか?と
疑問が残ってしまいました。
とにかくぽっかり穴が開いたようです。



幾つもの思い出を思い出しながらという形での
話の展開なので時系列など多少わかりにくくなるえーっと…ところも
ありますが、ブルックフィールドの街の人と
チップス先生との関わりが興味深くて素敵なので
ぜひ読んだことない人に読んで欲しいなと思う一冊です。

映像でこの話を見たいなと思って検索してみたら
映画になっていたんですねびっくり
レンタル店にあるかな?

ともあれ、この本を読む時に
時代背景がもっと分かっていれば
ところどころで出てくる人やモノの名前を理解できて
もっと深い読み物になるのかもしれませんうーん


チップス先生のように
年を重ねてこんな味わいのある人になれたらいいなぬふりん
それにはどうなりたいか・・・なのか。


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